雨の1日、アキコと遊ぶ

朝から雨で、久しぶりに梅雨らしい天気。
空が暗かったせいか、ゲンキにしては珍しく午前中に昼寝をしてしまった。
母Yが洗面所で顔を洗って部屋に戻ると、勝手に寝ていたのだった。
ぬう〜、今寝ると午後の昼寝はないかも。


20年来の友人アキコに用事があってメールすると、バイトが休みだというので、午後から遊びに来てくれた。
到着前に、ゲンキを試しにおんぶしてみたが、一向に昼寝する気配を見せず。
おんぶしたまま玄関を開けると、アキコの顔を見るなり、にや〜〜と笑うゲンキ。
その後、アキコに力いっぱい遊んでもらって、ご機嫌だった。


アキコの子守りは、相変わらず凄腕だ。
本を読んだり、絵を描いたり、でんぐり返しをしたり。
湿度が上がったムシムシする部屋の中、エアコンを入れない我が家で、
ゲンキと一緒に汗だくになって遊んでくれる。
こんなに子供と遊ぶのが上手いのに、本当は子供が苦手だなんて、誰が信じるだろう。
人は見かけではわからないものだ。


アキコに手を振って寝かしつけに入ったゲンキだが、
襖の向こうにアキコがいるとわかっているので、
むっくり起き上がって「あーあ!あーあ!(あっこちゃん、アッコちゃん)」と言う。
今日は遊んでもらってよかったね〜、ゲンキッキ。ねんねしようね〜。
「ん、ばいばい、ばいばい」と襖のほうに手を振ると、バタリと倒れる。
それを2度ほど繰り返すと、そのまま寝た。
その間、15分ほど。
午後の昼寝なしが効いたらしい。


それから大人2人は、あれこれと話を、、、するはずが、ガチャンと玄関が開く音。
え、お父さん、仕事終わったんですか。
「あ、帰ってきちゃまずかった?」
別にまずくないですが、今まさにゲンキが寝て、これからおしゃべりしようかと思ったところだったんで。
「じゃ、ちょっと」
と、あっという間にいきつけの赤ちょうちんに消える父J。早っ。
心遣いに感謝して、あれこれと話をする。
傑作だったのは、アキコの弟シゲルの幼少期の話だが、それはまた別の機会に。
夜遅くに友人とお茶を飲みながらおしゃべりするなんて、ちょっと贅沢をした気分の母Yだった。
父J、ありがとう。