はじめてのクリスマス

ゲンキは9月生まれだから、正確には2回目のクリスマスなのだが、
昨年は生後3ヶ月でほにゃほにゃしていたし、父Jがクリスマスも仕事だったので、
イブもクリスマス当日も、まったく何もせずに過ぎていった。
今年は、ちゃんとやらなくちゃね。


朝食を済ませた後、ディナー用の鳥のもも焼きを漬け込んでから、クリスマス・プレゼントを買いに出かける。
、、、つもりだったが、アクシデント発生。
ゲンキ部屋の出窓に置いていた小物入れのバスケットが、3つともカビにやられていることが発覚した。
毎朝、父Jが窓の結露を拭いてくれているのに。
天然素材は湿気に弱いなあ。


発見した以上、おきっぱなしにするわけにはいかない。
小物入れの中身を出し、ひとつひとつをアルコールで消毒し、カゴをゴミ袋に入れて、、、
なんてやっていたら、ゲンキがお昼寝に突入。
その間に、父Jがポテトサラダを仕込んでくれる。
ゲンキが起きるのを待っていたら、もうお昼だ。
外で食べようかとも思ったけれど、イブの日曜のランチタイムに席が空いているとは思えない。
ゲンキに昼食を食べさせて、自分たちもご飯を食べて、バタバタ支度をして、
家を出たのは午後1時半だった。


ゲンキをバギーに乗せて、3人で電車でお出掛けするのは初めて。
抱っこより見晴らしがよくなったためか、ゲンキは「あ!」「あ!」とあちこち指を指しっぱなし。
エレベーターで移動する時は、乗りつけていないせいで、ぴきぴきっと緊張で固まる。
小さい箱に知らない人と乗り合わせて、昇ったり下がったり、大人だってちょっと怖いもんね。


案の定、クリスマスのクレヨンハウスはものすごい人で、入口もベビーカーでいっぱい。
バギーを折りたたんで、ゲンキを抱っこして、2Fのおもちゃ売り場へ。
ゲンキは、そこかしこに吊り下げられているモビールに夢中。
よっぽどモビールを買おうかと思ったが、先日トシエちゃんが素敵なネコのモビールを送ってくれたので、
そちらを飾ってあげよう。
コーナーをひと通り見たけれど、やっぱり第一候補のベビードラムに決定。
安全性を考えて、バチなしにする。
更に、1Fの入口で『はらぺこあおむし』のカレンダーを見て「あ!あ!」と反応するゲンキ。
そうだった、来年のカレンダー買わなくちゃ。すかさず購入。


帰ろうと思って外に出たら、地下から何ともいえない甘い匂い。たまらん。
ホットケーキと生クリームでミニクリスマスケーキを作ろうと思っていたけれど、くじけていいですか。
「いんじゃない?」
父J、太っ腹。
地下のケーキ工房で、ショートケーキとキャロットタルトとミニノエルを買う。
ここのケーキは材料がオーガニックで、しかも美味しい。
もちろん砂糖も入っているけれど、クリスマスだけはゲンキもお砂糖解禁だ〜。


家を出てから2時間で帰宅して、早速もも焼きの仕込み。
じゃがいも、人参、セロリを適当に切って、オーブンシートを敷いた天板に乗せて、
野菜の上にもも焼きを乗せる。
皮目から焼き始めて、210℃で約1時間。
その間に、ゲンキ用のケチャップライスも作る。
バターで炒めたご飯にケチャップを加えて、
野菜スープで蒸し煮した冷凍のミックスベジタブルを混ぜて出来上がり。
あとはいつもの野菜スープ鍋から、人参とジャガイモとセロリを取り出して、ポテトサラダを添えて、
ゲンキのディナーは完成。
この段階で、ゲンキから「腹減った!腹減った!」コールが出てしまったので、
ゲンキだけ先にスタートする。


もも焼きが焼けてから、ゲンキにもお肉を取り分けつつ、親も早めの晩御飯。
初のもも焼きだったけれど、父Jがいたく気に入ってくれて、家でのディナーもいいもんだな〜と思ったよ。
ゲンキも残さず食べてくれたし、初ケーキは相当気に入ったらしく、
ショートケーキのいちごをひとりで食べた後も、もっとくれコールがうるさかった。
今日は特別だけれど、食べすぎはいけません。


食後は、プレゼントのドラムをぱかぱか叩き、すこぶるご機嫌。
だったのだが、母Yが先にお風呂に入っている間、ドラムを持ったまま歩いて転倒して、
顔面を強打したらしい。
鼻の下にちょっとケガをしたものの、お風呂で機嫌を直し、湯船に浸かりながら爆睡。
布団に移動したところで目が覚めて、普通にパイを飲んであっさり寝るゲンキ。
今日はお出掛けもしたし、ご飯もたくさん食べたし、いっぱい遊んだし、言うことないね。
家族だけで過ごした初めてのクリスマス。
記憶には残らないだろうけれど、楽しんでくれたかな。
来年は、もっと賑やかになっているんだろうなあ。
また来年も、幸せな気持ちで過ごせますように。