ゲンキと仲間たち

ゲンキの一番の仲良しは、テディベアのぬいぐるみと、ライオンのパペット。


テディベアは、ドイツ在住のnanny annことアンジーが送ってくれた本場のテディで、
今のゲンキがぎゅーっと抱きしめるのにちょうどよいサイズ。
今、風邪を引いているゲンキは、鼻水がひどいので、
父Jや母Yがしょっちゅうティッシュで「お鼻ちーん」と言いながら鼻を拭いているのだが、
今日はゲンキが手でテディのお鼻をちーんとやっていた。
テディも風邪気味らしい。


ライオンのパペットは、ベビーアインシュタインのもので、
九州のお友達サヤカちゃんとお揃いでいただいた。
時々、じーっと見つめているなあと思うと、がぶっと顔にかぶりついている。
かぶりつきたくなる顔つきらしい。


夕食後、ベビーベッドの中を指差して「ん!ん!」と言うゲンキ。
くまちゃんと遊びたいのかい?
「ん!」と頷くゲンキ。
今日は夕方から父Jが仕事で出かけちゃったから、寂しいんだね。
じゃ、くまちゃんと遊ぼう。
ベッドからテディを下ろすと、また「ん!」と言ってベッドを指差す。
ライオンさんも一緒がいいのかい?
「ん!」と頷くゲンキ。
片手でテディの手や頭を動かして、片手にライオンのパペットをつけて、ひとり二役の母Y。
同じ声だし、混乱しないのだろうか。
ま、いいか。


「ゲンキくん、こんばんは!」と言ってテディがおじぎすると、ゲンキもおじぎ。
「ゲンキくんは、最近あんよができるようになったんだって?」
「そうそう、あんよができるようになったって聞いたよ〜」
テディとライオンの会話を聞いて、すくっと立ち上がるゲンキ。
「あんよ!あんよ!」と掛け声をかけるテディとライオン。
以前のゲンキなら、そのまま座ってしまったのだが、今日はえへっと笑って、あんよを披露。
つまづくまで歩いてみる。
「わ〜すごいすご〜い!あんよ上手になったね〜!」
盛り上がるテディとライオン。
またも立ち上がって、あんよするゲンキ。
やっぱり観客がいると、頑張りがいがあるのだろうか。
おぬし、ほめられて伸びるタイプだな。


お風呂の準備があるので、ゲンキに「くまちゃんたちと待っててね」と声をかける。
布絵本を読みながら、バイバイと手を振るゲンキ。
お、えらい。ひとりで待っていられるんだ。
じゃ、お母さん行ってくるね〜。
と、階段の扉を閉めた途端、「うわーん」とゲンキ号泣。
しかし、準備はしたいので、とりあえず1階に下りてお風呂の支度。
そのままトイレに入るが、泣き声はやまず。
2階に戻ると、さっき座っていた位置からまったく動かずに、
テディの手を握りしめて泣いていた。
いつもはゲートにかじりついて号泣していたのに、ゲンキなりに頑張ったんだね。
よしよししようと思って母Yが部屋に入ると、何事もなかったように絵本の続きを読むゲンキ。
顔は涙と鼻水でぐしょぐしょなのに、平気な振りをしている。
そうだよね、頑張ってくまちゃんたちと待ってたんだもんね。
こうやって、少しずつ成長していくのかなあ。


ところで今日の夕食の時に、ゲンキがご飯茶碗に自分で手を伸ばして、
初めて自発的に手づかみでご飯粒を食べた。
風邪を引いてから、ご飯は野菜スープで軽く煮ておじや風味にしているのだが、
海苔を細かく砕いて混ぜるようにしたら、食べがよくなった気がする。
今日も、海苔(の色)が気になって手が伸びたっぽい。
ビー玉おにぎりに海苔をまぶせば、手づかみで食べてくれるかも。
試してみるかな。