なんで今頃

今日から、父Jは夜も仕事で外出。
1ヶ月以上ぶりに、ゲンキと2人だけの生活が戻ってきた。


日中も相変わらずグズグズちゃんだが、午前と午後の2回のお昼寝もしてくれたし、
夕方の離乳食を食べたまでは、まあよかった。
食後、お風呂の準備をする前にゲンキを遊ばせながら部屋の片づけをしようと思ったら、
またグズグズ。
はらぺこあおむし』を持ってきて、読めと言う。
読み始めたら、途中でグズグズ。
なんだかなあ。
いつもは、この時間に父Jが絵本を読んでくれていたから、
父Jの読み方と違うのが気に食わないのかしらん。


なんとか最後まで読み終えたものの、どんどんグズグズがひどくなる。
あ、もしかして、おむつ。
夕食の時にいっぱいルイボス茶飲んでたもんね。
あ〜、やっぱり、おしっこいっぱいだ。
ちっちおむつ換えようね〜。
おむつ換えが大嫌いなゲンキ、大暴れ。
まあ、これもいつものことといえば、いつものこと。


しかし、どんどん泣き方がひどくなる。
たっちさせて、おむつを上に引き上げた時に、
飛び跳ねて暴れていたゲンキの頭が母Yのあごに当たった。
あ〜、痛かったね。ゴメンよ、ゲンキ。
いつもなら、これで済む。
ところが、ここから激泣き。
抱っこしても泣き止むどころか、ますますひどくなる。
こんなのは初めてだ。
父Jがダメでも、母Yが抱っこすれば、どんな時でも泣き止んだのに。
抱っこしながらあやしても、聞く耳持たず。
のけぞって暴れて騒いで泣きわめく。


さすがに慌てる。
一体、どうしたんだ、ゲンキッキ。
どこか具合が悪いの?
もしかして、さっき頭をぶつけた時に舌噛んだの?
暴れるゲンキを抱きながら、口の中や頭、その他手足を点検するが異常はないみたい。
夕食に食べたものがよくなかったのか?
いや、昨日もまったく同じものを食べているぞ。


そう、昨日の夕食に3回分のゲンキおかずを作っておいたのだ。
ちなみに、モロヘイヤとトマトのイタリア風。
名前はかっこいいが、いつものごとく超簡単。
みじん切りにした玉ねぎをバターで炒めて、サイコロ切りにしたトマトを入れて、
ひたひたの水でちょっと煮込んでから、
ツナとモロヘイヤのみじん切り(葉のみ、あらかじめ湯がいてからみじん切りに)を加える。
モロヘイヤが煮えたら、豆乳を入れて、軽く沸騰させて出来上がり。


時間がなくて、うっかりモロヘイヤを生で入れたら、
煮込んでもなかなか柔らかくならずに苦戦したが、とりあえず完成。
味は美味いが、玉ねぎもちょっと固いぞ。
モロヘイヤの舌触りも悪いし、こりゃダメ出しかも。
とか思いながら、ご飯に混ぜて食べさせてみた。


炒め物初体験のゲンキ。
ん?という表情の後、もぐもぐもぐ。
どうだい、食べられるかい?ゲンキッキ。
もうひと口。もぐもぐもぐ。
身を乗り出して、次の催促。
おお、美味いらしい。
結局、もりもり平らげた。
新しい一品を美味しそうに食べてくれると、うれしいねえ。


おっと、話がそれてしまった。
病気なら、すぐに医者にいかなければ。
こういう時に限って、父Jがいないんだよなあ。
揺らしても、話しかけても、歌をうたっても、全然ダメ。
とりあえず、外の空気に触れさせよう。
外は真っ暗だけれど、ダイニングの窓を開けてみる。
ゲンキッキ、ほら、お外だよ。


ぴたり。
やった、泣き止んだ!
網戸をがしがし触るゲンキ。
いつもなら、ばっちいからダメ!と言うところだが、
今はとにかく泣き止むのが最優先だから触らせておく。
とはいえ、あまり長時間になると問題なので、徐々に距離を開けて、窓を閉める。
えぐっ。
あ、また泣きそう。
え〜と、カーテンでごまかそう。
窓ガラスに映るゲンキをカーテンでいないいないばあ。
えへっ。
笑った、笑った。
よし、この手でいこう。
しばらく、いないいないばあで時間を稼ぐ。


ゲンキッキ、楽しいね〜。
ふとゲンキの手を見ると、さっき網戸に触っていた指が真っ黒!
げげ〜、やっぱりダメだ。
ゲンキッキ、おてて洗おうね。
台所の水道でジャーっと流す。
ゲンキは蛇口も好きなので、またがしがし触っている。
おお、普通に戻ってきた。
さ、おてて拭こうね。
大好きなタオルでゴシゴシゴシ。
きゃっきゃっきゃ。
あ〜、やっとしっかり笑った。
部屋に戻ろう。


しかし、ちょっとでも下ろそうとすると、えぐえぐえぐ。
しばらく抱っこしながら、話しかける。
一体どうしたのさ、ゲンキッキ。
お父さんがいなかったのが寂しいのかい?
今日から、朝以外はお母さんと2人なんだよ。
一緒にがんばろうよ。
これからお風呂にも入らなきゃいけないしさ。
ゲンキッキが協力してくれないと、お母さん困っちゃうよ。
いつものゲンキッキに戻っておくれよ。
話しながら座ったら、素直に膝から下りてくれた。
とたとたとた、と、ベッド脇のいつものポジションへ。
もう大丈夫みたいだね。
ふう。


それから、様子を見ながらベッドメイクをして、風呂は無理そうなのでシャワーの準備。
ちょっとそばを離れると、すぐ泣きそうになるので、
部屋から離れる時は必ず抱っこ。
ついに、抱っこでトイレも入ってしまった。
何とかなるもんだね。
シャワーでもかなりグズられたけれど、さっきの激泣き大暴れに比べたら全然マシ。
その後は、普通に湯上りパイをして寝ついてくれた。


しかし、あれは何だったのだろう。
いわゆる夜泣きって、あんな感じなのだろうか。
あるいはコリック。
なんで今頃。


そういえば、以前ブレイクタイムに参加していた時、ホノカちゃんだったかなあ、
あんな風に激泣きして、ママでも手がつけられなかったっけ。
「この時間はいつもこうなの」ってあきらめ顔だった。
あの頃のホノカちゃんって1歳前だったよね。
ちょうど、このくらいの月齢じゃなかった?
もっと小さかったっけ。
これが毎日続いたら、結構滅入るかも。
ま、でも、病気じゃないなら、心配いらないし。
あくまで気楽な母Yだった。


それにしても、ゲンキはここまで本当に手がかからないできたのだなあ、としみじみ。
理由もなく大泣きしたことなんて、1度もなかった。
今より小さいさんだった頃は、泣くのはパイかおむつか眠い時だけだったから、
ゲンキが何を欲しているのか、すぐにわかった。
ハイハイをするようになって、だんだん自我が出てきて、グズることが増えてきて。
さっき笑っていたかと思えば、いきなりグズる。
今が一番わからない時期かもしれない。
真の子育ての苦労はこれからなんだろうなあ。
とにかく慌てず、気長にいこう。