原因解明

引き続きグズグズのゲンキ。


そろそろ昼の離乳食を作ろうかと思ったところで、超グズグズ。
1時間前にパイを飲んだばかりなのに。
午前中の昼寝をしなかったから、眠いんだ。
だから寝たらよかったのに〜。
今寝たら、お昼ご飯食べられなくなっちゃうよ。
仕方なく、再度授乳。
いつまでたっても離れず。
パイを飲んで離してはグズグズの繰り返し。
やっと離れたと思ったら、もう午後2時近かった。
それでもグズグズ。
多少のグズグズは仕方ない。さっさと準備しよう。
昼食の定番、豆乳バナナとかぼちゃヨーグルトをダッシュで準備。
温めた豆乳をかけたバナナをつぶしたものと、ゆでたかぼちゃをマッシュしてヨーグルトで和えるだけ。
主食、動植物性たんぱく質、緑黄色野菜の4大栄養素をカバーしているので、昼食向けでお手軽。


ゲンキッキ、ご飯はちゃんと食べようよ。
グズグズしているゲンキを説得して、食事用のハイチェアに座らせる。
はい、大好きなバナナ。
ぱく。
一瞬でぐずりが収まる。
え?
もしかして。
腹ヘリぐずりだったのか!
パイを飲んでも、お腹が満たされなくて、それでぐずってたってこと??
そうなのかい、ゲンキッキ。
無言で答えて、もくもくと食べるゲンキ。
そうだったのか〜、腹が減っていたのかあ。
ここ数日のぐずりも、父Jがそばにいないだけじゃなくて、空腹だったのかも。
今までは、お腹が空いても父Jが遊んでくれるから、気が紛れていたんだね。
それならば、食事の時間を前倒しにしよう。
これで解決するなら、楽なもんだ。


確かに、最近のゲンキは1食にはんぱない量を食べる。
軟飯70gにおかずのシチューを70g、さらにぶどうを40g。
もりもり食べてくれるのは嬉しいけれど、相変わらず太らないね、キミ。
その栄養は、何処に行っているのだ。
それだけ動いているってことなんだろうなあ。
リュウの食が細くて苦悩しているサチエに比べたら、ゲンキは食べてくれるだけありがたい。
離乳はまだまだ先、がんばって作るさ。


今日、高校時代の恩師キョウコ先生から葉書が届いた。
御母堂が年明けに亡くなり、一人娘が進学で外国へ旅立ったとのこと。
母ひとり娘ひとりで18年間暮らしてきたのに、さぞお寂しいことだろう。
そういえば、ゲンキが生まれたことをまだ報告していなかった。
思い立って、電話をしてみる。
メッセージを残したら、折り返し連絡が来たが、運悪く授乳中。
寝かしつけが終わってから、改めてかけ直す。
話すのは、約2年ぶり。


キョウコ先生が英語を担当して下さったのは16歳の時だから、
もう20年来のお付き合いになるが、今も英語の教師として教壇に立っていらっしゃる。
高校2年の夏、母Yは彼女の強い勧めでカリフォルニアに2週間滞在した。
まだホームステイという単語が浸透していなかった母Yの高校時代に、
Y母を説得してくれたのは、彼女だ。
彼女がいなければ、大学で英語を専攻しようとは思わなかっただろうし、
外資系の会社に就職することも、翻訳の仕事をすることもなかったはず。
その彼女の娘さんは、今カリフォルニアの大学に通い始め、母Yには息子が誕生した。
人生は、本当に先がわからない。
「けれど、きっとこれでよかったんだな、って思える時が必ず来ると思うの。
 そういう人生でよかったって思うわ」
と話す彼女は、寂しげでもあり、誇らしげでもあった。


「ひとりになっちゃったから、遠慮はいらないわよ。
 帰省するならウチにいらっしゃい。待ってるからね」
そう言って、彼女は電話を切った。
思わぬところに実家ができたよ。
きっと近いうちに伺います。ゲンキを連れて。