ぶんぶんぶん&初プリン

父Jは、歌詞を覚えるのが苦手だ。


ゲンキの面倒を見ながら、よく鼻歌を唄っているのだが、
ハチのおもちゃで遊んでいる時に
「ぶんぶんぶ〜ん、ぶぶぶぶぶ〜ん」
という歌声が聞こえてきた。
その歌、『ハチが飛ぶ』ですよね。
1曲まるまる「ぶんぶんぶん」で唄うのはどうかと。


朝の離乳食が終わって、後片付けをしていたら、
ゲンキ部屋にいる父Jから「お母さ〜ん」と呼ばれた。
どうしました?
「殺虫剤、必要かなあ」
何の話です?
「あれだよ、あれ」
窓越しに隣の家を指差す父J。
雨どいのまわりにハチが1,2匹飛んでいる。
いや、3匹、違う、4匹、5匹、えっ、なになになに?
「多分巣作り。雨どいの裏側」
やられた〜〜〜〜。
隣のお宅とはいえ、ウチの窓と1mも離れていないのに。
ああ、本物の「ぶんぶんぶん」だ。
しかも脅威。


そういえば去年、ここの窓にも巣作りされたよね。
網戸と窓の間に。
なんでハチが網戸の内側に入り込めたのかがわからないけど。
そうとは知らずに、妊娠中の母Yはガラガラと窓を開けて、網戸を手前に引き出した。
うわあああああ。
視界に入ったハチを見て、失禁しそうになったよ。
慌てて窓を閉めて、ギリギリセーフ。
ハチって、1日であっという間に巣を作るんだよね。
この時は、父Jが決死の覚悟で殺虫剤攻撃をして、ハチと巣を叩き潰して駆除してくれた。


しかし、今回はウチではなくお隣。
でも、お隣からは絶対に見えない位置。
ううむ、どうしよう。
とりあえず殺虫剤しかないか。
ハチの巣って、役所に連絡しても駆除してくれないんだよなあ、不親切なことに。
ウチの窓をすべて閉め切って、念のためゲンキを避難させて、
父Jがほんの5mmほど窓を開けて、殺虫剤を噴射。
風で流される殺虫剤。むむう。
それでもハチたちは離散。
そして再結集。
「怒ってる、怒ってる。当分窓開けられないよ」
ウチの窓に近寄って威嚇している。
そんな態度取られたってね、ウチだって赤ん坊がいるんだから。
それにさ、ここはキミたちハチファミリーを養う場所にふさわしくないと思うよ。
などと説得したところで、わかるはずもなく。


その後、離散してはまたやってくるハチ数匹。
数回にわたって、殺虫剤を撒く。
しばらく2匹ほどウチの窓に張りついていたが、夕方にはいなくなった。
さて、明日の朝どうなっているかだな。
太陽が昇っても戻ってこなければ、たぶん成功。
戻ってきたら、、、ハチ専用の殺虫剤を買ってくるしかないか。ぬう。
しかし、毎日いろいろなことが起こるなあ。
ネタじゃないですから、念のため。
なんだかんだと騒動があって、1日の日記に書き切れない。
ああ、できれば穏やかに日々を過ごせないものか。


ちょっと穏やかな話。
ゲンキは、どうやら卵アレルギーではないみたいだし、美味しい牛乳があったので、
昨日、赤ちゃん用のレシピでプリンを作ってみた。
材料は、卵と牛乳と砂糖だけ。
砂糖は使いたくなかったが、甘みがないと牛乳茶碗蒸しになっちゃうし。
ウチは白糖ではなく、洗双糖(ざらめ状のキビ糖)を使っているので、まだ少しマシか。
と、自分に言い聞かせて、分量12gのところ、8gに減らして入れることに。
近いうちに、メイプルシロップを調達しよう。
1歳過ぎれば、ハチミツも使えるしね。


レシピを忘れないように、ここにも作り方をメモしておこう。
全卵2個に砂糖8g(レシピでは12g)を混ぜて溶かし、牛乳240cc(レシピでは300cc)を入れて、
こしてから容器へ。
小さいココット型で4〜5個できる。
アルミ箔をかぶせて、鍋に並べて、8分目くらいまで水を注いで、弱火にかける。
沸騰したら、ふたをして15分以上置く。
ひとつのアルミを外して、固まっていることを確認してから鍋から取り出して、
冷ましてから冷蔵庫で冷やす。
とっても簡単。
ただし、日持ちしないので1日で食べ切ること。
今回は、牛乳の量を減らしたので、割としっかり固まった。


さて、ゲンキにとっては初プリン。
夕食のデザートに食べさせてみる。
ゲンキッキ、プリンだよ〜。
ぱく。
ん?
ちょっと怪訝そうな顔。
もぐもぐ。
にぱ〜。
あ、ウケている。美味しいらしい。
もうひと口。
ぱく。もぐもぐ。にぱ〜。
お、気に入ったね。
表面は硬めだったので、中身の柔らかいところをすくってあげたら、
食後なのにココット型の半分くらい食べた。
豆腐好きだから、同じような感触で美味しかったんだろうね。
ゲンキはしっかり離乳食を食べているのに相変わらず太らないので、
たまには食事以外に食べさせてもいいかもしれない。
虫歯が怖いので、砂糖は控えるけれども。


ところでこのプリン、大人用には後からカラメルソースを作ってかけて食べたのだが、
砂糖を焦がしすぎて苦かった。父J、ゴメン。