ここ掘れワンワン

ゲンキは、おもちゃにあまり興味がない。


赤ちゃん友達のお家に遊びに行くと、結構積極的におもちゃに手を伸ばすのだけれど、
家ではそれほどでもない。
単に見飽きているだけなのか。
その割に、ステレオのリモコンは、毎日、真っ先に触って遊んでいるぞ。
ふと気がつくと、リモコンを手にとって触ったりなめたり。
赤ちゃんて、なんであんなにリモコンが好きなんだろうねえ。


ステレオのリモコンは、薄いカード型で名刺くらいの大きさ。
不器用なゲンキの小さな手でも、楽に扱える。
電池のケースは、赤ちゃんでは絶対に開けられない仕組みになっているので、
(大人でもペンがないと無理)
安心して渡しておける。
ゲンキがボタンをペポペポ押すので、
いつの間にかCDがかかっていたりするが、それはご愛嬌。


リモコンは、いつも母Yの定位置から手が届く小さなワゴンの上のカゴに置いてある。
そのワゴン、つかまり立ちにちょうどよい高さなので、ゲンキはよくワゴンにつかまり立ちをしながら、
その上にあるカゴを物色して、リモコンやら母Yの眼鏡ケースやらを取り出して遊ぶ。
で、なぜか最近、リモコンとか取り出したものを、ワゴンの一番下の段と床の隙間に入れる。
奥に押し込みすぎて、手が届かなくなり、ひとりでぶーぶー言っている時もある。
自分でやったのに、文句言うな〜(笑)。
ゲンキがひとりでしていることにあまり手は出さない主義だが、
ぶーぶー言われた時は手伝う。
はい、ゲンキの大好きなリモコンだよ〜。
手渡されたリモコンを「わ〜い」とでも言いたげな嬉しそうな表情でためつすがめつ触りながら、
またワゴンの下に押し込む。
こらこらこら。


ゲンキの夜の寝かしつけの時には、必ずCDをかける。
お腹の中にいる時から『あぐり』(NHKの朝の連ドラ)のサントラ盤を聴かせ続けていて、
ゲンキはこれがあれば必ず寝る。
湯上り(=おやすみ)パイをあげながらリモコンで再生するのだけれど、
時々見つからない時がある。
以前はいろいろ捜索していたが、今はワゴンの下を見れば必ず見つかる。
リモコンだけでなく、昼間遊んでいたおもちゃとか紙片とかがあったりする。
どうも、ワゴンの下がゲンキの宝物の隠し場所になっているらしい。
これって、犬とかがする行動に似てる気が。
わんこって、おやつとか大事なものを隠したりするよね。
ゲンキのこれも、本能なのか。
このワゴン、ゲンキが動かせるようになってきたから撤去しようと思っていたけれど、
ワゴンを撤去したら、宝物の隠し場所がなくなって困るかもしれないね。
しばらくこのまま様子を見ることにしよう。


昨日、ゲンキがベッドの柱に顔をしたたかに打って、
右頬にミミズ腫れのような内出血の痕が出来てしまった。
打った直後に一瞬泣いたけれど、痛みはそれほどなかったようだ。
今日になって、痕は大分薄くなっていたから大丈夫だろう。
注意して見ているつもりでも、赤ちゃんはほんの一瞬で転倒したり怪我をしたりする。
ずっと凝視しているのは物理的に無理というか、そんな母親は怖いと思うので、
なるべくそばにいて目を離さないように心がけよう。


リモコンもそうだけど、ゲンキが食べ物以外をガジガジかじったり、なめようとしている時に
母Yが「食べない」と言うと、ゲンキは口にするのを必ずやめる。
「食べない」という言葉の意味は、認識できているらしい。
最近は、パンツタイプのおむつを使っているので、おむつ換えの時に「たっちして」と言って
かまり立ちできそうな場所をトントン叩くと、たっちしてくれるようになってきた。
昨日は、母Yが「なんだか臭いな〜」と手をパタパタしたら、ゲンキも真似してパタパタしていた。
毎日どんどん出来ることが増えていく。
明日は、何が出来るかな。