後追い泣き

日々、強力になっている気がする。


初めは、ゲート越しに「うえ〜ん」と泣いているだけだった。
日を追うごとに「びえ〜ん」になって、この数日は「うぎゃ〜」になっている。
泣いているというより、叫んでいるような。
喉が枯れるんじゃないかと思うようなダミ声で泣く。
近くに寄るくらいでは泣き止まない。
ちゃんとゲートを開けて、部屋に入らないとダメだ。
抱き上げないと泣き続ける時もあるし、
部屋に入った途端にニコニコして這ってくる時もある。
大概は、母Yが同じ部屋にいれば気が済むらしい。
全然違う方向に行って、ひとり遊びを始めたりするので、
な〜んだ、大丈夫じゃん、と部屋の外に出ると、また泣いて追いかけてくる。
後追いとはよく言ったものだ。


泣かせておくのはかわいそうな気もするけれど、最低限の家事は片付けねばならない。
まだおんぶ紐を購入していないし、ずっとつきっきりというわけにもいかないので、
絶叫泣きのままちょっと放置することもある。
泣くこともストレス発散になっている気がするんだよね。
なるべく泣かせないようにしているというお母さんも少なくないと思うけれど、
母Y的には、ある程度は泣かせたほうが夜もしっかり寝てくれる気がするので、
今のところ適度に泣かせて、遊べる時間に目いっぱい構っている感じ。


もちろん泣いている間は、ちょくちょく振り返ったり、近くに行ったりして、
ちょっと待ってね〜とか声がけをマメにする。
後追い泣きだと思って待たせていたら、うんちだったりする場合もあって、
これは本当に申し訳なく思う。
そばにいって、匂いで気づく時もあるのだけれど。
ゲンキは、おしっこやうんちもすぐ知らせてくれるが、
後追い泣きが始まってから、何で泣いているのか区別がつかない時がある。
前は、すぐにわかったんだけどなあ。


今日は午後から晴れたので、ゲンキを連れてぶらりと下北沢まで。
洗濯かご用のバスケットを購入。
既に2個あるのだが、ゲンキが大好きで、引っ張ったりかじったりするので、
取っ手部分がほつれつつある。
今回は、取っ手が革になっているものにしてみた。
帰宅したら、喜び勇んでnewバスケットに突進。
案の定、さっそく取っ手をかじる。
「ん?なんだ、これ?まずぅ〜」みたいな表情。
そうか、革はまずいのか。食べないほうがいいよ。


下北は、妊娠前は毎週何回も行っていた街なのに、今ではひと月に1〜2回がやっとだ。
若者の街だけに、赤ちゃん連れにはあまり優しくないのがネック。
まず、駅のホームにエレベーターがない。
ベビーカーの人は、ベビーカーを抱えて階段を上り下りしなければならない。
これ、結構大変。
ゲンキは常に抱っこ紐かスリングだから何とかなるけれど、
ベビーカーのみで移動している人はうんざりすると思う。
改札の外には小さいエレベーターが一基あるけれど、知らない人は知らないし。
ていうか、改札の中にエレベーターないのは本当に困る。
それから、禁煙の店がほとんどない。スタバくらいだよねえ。
分煙のお店はあるけど、分煙って結局喫煙可なわけで、
禁煙席に座っていても煙たい空気が流れてくるので意味がない。
ちょっとお茶したいとか、ランチしたいと思っても、躊躇してしまう。
更には、おむつ換えできる場所がない。
タウンホールの上のほうにあるらしいけれど、遠すぎる。
先々月かな、駅前にオオゼキが開店して、やっとおむつ換えシート完備のお手洗いが出来た。
この街の常連の若者たちも、いずれ親になるのだから、
もう少し子連れに対応してくれてもいいんじゃないのかなあ。


あ、でも下北名物カレーパンで有名なパン屋さん「アンゼリカ」は、
赤ちゃん連れでも安心して買いに行ける。
ベビーカーでも抱っこでも、赤ちゃん連れだと店員さんがさっと奥から出てきて、
「お取りしますから言って下さい」とトレイを持ってくれるんだよ。
いつ行っても、どんな店員さんでも、必ず声掛けしてくれる。
オーナーの方針なのかもしれないね。
すごくありがたいし、また買いに来ようという気になる。
カレーパンだけじゃなく、みそパンも懐かしい味がして美味しい。
今日は、うっかり家でバナナパンを焼いてしまったので、
アンゼリカには寄らずに帰ってきてしまった。
書いていたら、また食べたくなってきたよ。