おむつ換えの苦悩

もうどうしようもない。


この2週間ほど、普通におむつ換えをさせてくれなくなったゲンキ。
横にすると、即座に右回転で寝返り。
おむつ換えをするから、ちょっとの間じっとしてて。
目を見て言えば、何とか我慢してくれる時も稀にある。
が、今日はほぼ100%寝返り。
しかも、ゆるゆるうんちなのに。


ゲンキが生まれてから、ゲンキに対してイライラしたことはほとんどない。
1ヶ月目に、授乳でとんでもなく苦労していた時期を除いては。
あの頃は、寝不足と疲れとおっぱいの裂傷の痛みとで相当参っていた。
あの裂傷の痛みは、経験した人でないとわかるまい。
それでもゲンキは容赦なく吸い付いてくる。
まだうまく吸えないので、ますます痛い。
授乳の度に、涙が出た。
ゲンキが大きな口をあけてくわえてくれないと、いつまでも裂傷が治らない。
何とか上手にくわえさせようとしたけど、そうもいかない。
痛みが限界に来ていた母Yは、思わずゲンキのほっぺたをつねってしまった。
当のゲンキは、まったく意に介さず吸い続けていたけれど。


それを見た父Jに、
「そこから虐待が始まるかもしれないから、やめなさい」
と真剣な顔で言われて、
あんたにこのつらさがわかるか!
と心の中で叫んだが、ひと呼吸おいて「確かにそうかもしれない」と思い直した。
ゲンキは生まれたての赤ちゃんで、本当の本当に何もわからないんだものなあ。
それから1週間くらいで、何とか裂傷に治る兆しが出てきたので、
虐待に進まずに済んだ。


今回のおむつ換えは、その時以来のイライラだ。
なまじ今のゲンキが自分の意思を持って動くようになっているだけに、
前回のような「何もわからないのだから」という納得の仕方はできない。
おしっこの時ならまだ気持ちにゆとりを持てるが、
ゆるゆるうんちのおむつ交換では気持ちにも時間にも余裕はない。
目を見て、何度言い聞かせてもダメ。
物で気を引いてもダメ。
しまいには、泣いて暴れる。
がぶっ。
切れた母Y、ゲンキの頬を噛みました。
うえ〜ん。
泣くゲンキ。
え、そんなに痛かった??
母Yがひるんだ隙に、泣きながら寝返り。
噛んだって効果も意味もないじゃないかあ。


気を取り直して、自分の両足を使い、ゲンキの腕を押さえつけて、何とかお尻を拭く。
しかし、おむつのテープが止められない。
諦めて、よつんばい状態のゲンキの後ろからおむつを当てる。
何とかテープは止まったが、どうにも心もとない。
が、これ以上は無理だ。
気持ちもイライラしているし、一度インターバルを空けよう。


とりあえず家事を片付けることに集中。
やがて泣き出すゲンキ。
後追いは相変わらずだ。
しばらく放置。
かなり大声を張り上げて泣く。
仕方ないなあ。
ひとりが嫌なら、お母さんの言うことを聞いておくれよ。
と、言い聞かせて抱き上げようとしたが。
この匂い。
うんちだったのか。しまった。
おむつ換えをしようとしてゲンキを寝かせると、目の端に映ったフロアマットに染み発見。
あ〜、漏れてるよ。
だから、ちゃんとおむつさせてって言ったのに〜〜〜。
それでも暴れるゲンキ。
またも両足を使って、何とかおむつ換え。
しかし、今回は放置した母Yも悪い。
うんざりしたような、罪悪感のような、嫌な気持ちになる。
おむつ換えの後、フロアマットを手洗いして、洗濯機へ放り込んだ。


今日は何だかグッタリだなあ。
せっかくお昼に地元のママ友ノリリンと今昔庵でランチをして、気分転換したのに。
(偶然、前の席でB&Bのお2人とザ・ぼんちのお2人が打ち合わせをしていた。懐かし〜。)
たかだかおむつ換えなのに、イライラしてしまう自分が嫌だ。
子育ては忍耐。
わかっちゃいるんだけどね。