開通の旅

誕生以来、ゲンキ最長の便秘が続いている。
ついに6日目。


昨夜は、お風呂にはいる前に綿棒浣腸に初挑戦してみた。
綿棒にベビーオイルを含ませて、綿棒の先を肛門に出し入れするのだが、
サチエから
「速攻で出るから、新しいオムツもスタンバイした状態でやったほうがいいよ」
とアドバイスをもらっていた。
しっかり準備して臨んだのだが、お尻からは何の声も聞こえず。
ガスひとつも出ずに終わった。
困ったなあ。


今日は、以前ユウちゃんのお母さんに
「リンゴのすりおろしが便秘に効く」と教えてもらったことを思い出して、試してみた。
ひと口目。ものすごく酸っぱい顔をするゲンキ。
あれ、味見した時は甘くて美味しいと思ったんだけど。
ふた口目。ますます酸っぱい顔をするゲンキ。
あれあれ、やっぱり酸っぱいのか?
三口目。もはや怒って口を開けない。嫌われたか。
おかしいなあ。自分で食べてみる。
あ、やっぱ酸っぱい。ゴメン。
ほんのふた口では反応があるはずもなく、失敗に終わる。
しかし、このまま放置するわけにはいかない。
基本的にいつもご機嫌なゲンキも、意味なくグズる回数が増えてきた。
きっと塩梅が悪いに違いない。


というわけで、最後の手段。
うんちが出るまで車で走ることにした。
行くあては特になく、とにかく走る。
本当は、船橋に新しくオープンするイケアに行きたかったのだが、
24日開店で早すぎた。
何だかんだで出発がお昼過ぎてしまったので、とりあえず昼食を目的に福生を目指す。
とっても美味しいチーズバーガーを出すアメリカンダイナーがあるのだ。
妊娠中に行った時、夕方にとてもきれいな虹が出て、感動した記憶がある。
お腹の中にいたゲンキにも、あの気持ちは伝わっただろうか。


ところが、走り出して間もなくゲンキが泣き出す。
眠いのと、暑いのと、お腹が空いたのと、お腹が張っているのと、すべてが重なって本気泣き。
どうにもならないなあ。
給油に寄ったガソリンスタンドで、チャイルドシートから出してなだめる。
少し落ち着いたが、再びシートに座らせて走り出すと、また泣く。
仕方ない、何処かに車を停めて授乳するか。
と思ったら、隣を走るダンプを見て泣き止む。
大きい車が好きなのか。やっぱり男の子だなあ。
ダンプがいなくなると、また泣き出した。むう。
車を停められそうな場所があったら、停車してもらうよう、父Jに頼む。
そうこうするうちに、泣きながら寝てしまうゲンキ。
眠気が一番強かったらしい。
こうなると、ゲンキが眠っている隙に我々の昼食を済ませたほうがいいな。
ということで、予定変更。びっくりドンキーで昼ご飯。
これまた久しぶりに、パインバーグディッシュを食べた。
父Jは、チーズバーグディッシュ。いつも同じものを頼んでしまう我々。
その間、ゲンキはぐっすり寝てくれていて、昼食後に車に戻ったら目がパッチリ。


さて、今度はどこへ行こうか。
なぜか、たまプラーザを目指すことに。
走り出して間もなく、またもゲンキが泣き出す。今度こそ授乳。
量販店の広い駐車場に車を停めさせてもらって、車内で授乳する。
授乳服を着ていると、本当に便利だ。
お腹が満たされると、いつものゲンキに。
引き続き、たまプラーザを目指す。


あれ、なんか臭うぞ。ゲンキ、おならしたかい?
うんちにしては、臭いが薄いよなあ。
チャイルドシートに座りながら、一生懸命きばっているゲンキ。
ガスだけ、ぼむっと一発。
がんばれ、ゲンキ。
応援しながら、たまプラーザ到着。
初めてきたけど、外見はあまりそそるものがないなあ。
わざわざ駐車場に車を入れて探索する気にはならない。
結局、方向転換して、二子玉川高島屋へ。
いつものコースだ。
幸い、たまプラーザから二子玉川までは15分ほどで着いた。


せっかく来たのだから、漬け物でも買って帰ろう。
ついでに、ゲンキのおむつも見て行こう。
ゲンキを車から降ろして歩き出したが、停めた車が斜めにいがんでいることに気づいた父J。
「車直したいから、ちょっとゲンキ抱っこしてもらえる?」
いいよ〜。と手を差し出したところ。
あ。
ゲンキのお尻に、茶色いシミ発見。
うんちが漏れてる(汗)。
さっきの臭いは、うんちだったのか!
車庫入れし直して、慌ててベビー休憩室へ。
予想はしていたが、ものすごい量のうんちだった。
2人がかりで服まで取り替えて、すっきり。
「なんだ〜。あそこで既に開通してたなら、たまブラーザまで行く必要なかったね」
まったくです。


でも、ほんと開通してよかった。
ゲンキもいつものニコニコゲンキに戻ったし。
こんなに長期間苦しい思いをさせないように、
明日からもっと気をつけよう。