竹馬の友

出産で入院中、ずっとゲンキの隣のベッドで寝ていたリュウが遊びに来てくれた。
リュウとゲンキは出産予定日が一緒だったが、ゲンキが一日早く生まれたので、
ほんの少しだけお兄さんだ。
誕生時の体重は、ゲンキが3020gで、リュウは3500gだった。
6ヶ月検診の段階で、ゲンキは6290g、リュウは8980g。その差、約3kg。
誕生時の体重差が約500gだから、かける6できっちり3kg。恐るべし。


2人並んでいると、どうしてもリュウのほうが数ヶ月お兄さんに見えるのだが、
身体の大きさに反比例して、リュウは寂しがり屋の甘えん坊さん。
ママのサチエがそばにいないと、泣いてしまうことが多い。
かたやゲンキは、おいらがそばにいてもいなくても、ほとんど意に介さず。
平気で1時間以上ひとりで遊んでいる。
0歳児でも性格はいろいろだ。


赤ちゃんの世界は、おっぱいとおむつと遊びと睡眠、母親ときどき父親で出来ている。
他者には関心がないし、見えていない。
ところが6ヶ月になる頃から、だんだん視野が広がってきた。
ゲンキとリュウも、少しずつコミュニケーションが取れてきて、
相手に手を伸ばしたり、見つめ合ったりしている。
たまに相手を見ながら、あーうーと話しかけているように見えることもある。
今日は遂に、おもちゃを手渡していた。すごい。
母親同士は一緒につるんで楽しく過ごしているけれど、子供たちはどうなんだろう。
1年後には、思い思いに話したり、遊んだりするようになっているだろうか。
性格は正反対ぽいけど、仲良くなれそうな気がする。
この世に生まれ落ちてすぐに知り合った2人だもんね。
楽しみだなあ。