あわや大怪我

今日は本当に肝を冷やした。


外出先での出来事。
母Yがドアを閉めようとした時に、ドアに物が挟まったので、それを取ってまたドアを閉めた。
すぐ左横で、火がついたような泣き声。
さっきまでゲンキは母Yの後方にいたはず。
左を見ると、ゲンキの左手がドアのちょうつがいに挟まっている!!!
慌ててドアを開けてゲンキの手を見ると、薬指の第二関節が平らにひしゃげている!!!!!
母Yがドアに挟まった物に気を取られていた間に、ドアの隙間に手を突っ込んだらしい。
なんということだ。


左手の中指、薬指、小指ともに挟んだらしいが、薬指が特にひどい。
地元の人に近場の病院を教えてもらい、最寄りの整形外科へ。
1時間待ちでレントゲンを撮り、骨に異常がないことを確認して安堵する。
腫れはひどいが、指が動くようになってきたので、大丈夫そう。
病院の先生がおっしゃるには、ゲンキくらいの月齢では、骨が折れることはまずないという。
赤ちゃんは骨が柔らかいので、よっぽどのことがない限り折れないのだそうだ。
「でもね、骨が折れない代わりに指がちぎれるから、そっちのほうが怖い。
 どこにでも指入れるからね。本当に気をつけて。目を離さないように」
想像しただけでも失禁しそうになる。
ゲンキの指がちぎれなくてよかった。


日頃、ゲンキの動きには気をつけているつもりだった。
「つもり」じゃだめなんだ。
ゲンキのあんよが上手になってきたからといって、
母Yの言葉はほとんど理解できるようになってきたからといって、
気が緩んではいなかったか。
もう乳児ではないけれど(授乳は続いているが)、まだ幼児でもないんだ。
まだまだ気を張って注意してあげなくてはいけない。
それが、親の第一の務めではないか。
自分の不注意で、ゲンキが一生残るような怪我をした後では、悔やんでも遅い。
今回の怪我が大事に至らなくて、本当によかった。
このままでは取り返しのつかないようなことが起きるぞ、という警告だったに違いない。
またふんどし締め直して、真剣に母親業せねば。


帰宅後、改めてゲンキに謝った。
お母さんの不注意で、痛い思いをさせて本当にゴメンよ。許してくれるかい?
ゲンキはニコニコ笑いながら「ん!ん!」と言って、ぺこりぺこりと頭を下げた。
「ぼくもわるかったんだよ〜おかさんごめんね〜」と言っているらしかった。
ありがとう、ゲンキ。お母さん頑張るよ。