また病院

昨日は調子がよさそうだったのに、今日のゲンキは再び絶不調。
ひたすら、抱っこ抱っこ抱っこ、パイパイパイ、に明け暮れる。
抱っこしてもグズグズ、パイをあげても途中で口を離しては泣く。
また抱っこ〜パイの繰り返し。
よっぽど調子が悪いのだろう。
ゲンキ自身も、どうしていいのかわからなくて泣いている。
かわいそうに。
代われるものなら代わってあげたい。
何処が苦しいのか説明できたら、お互い楽なのにね。


原因はわかっているし、時間の経過で治るはずの病気だし、
とにかく抱っことパイで乗り切るしかない。
が、次第にグズりがひどくなる。
午後3時過ぎ、横抱きしながらパイでなだめていると、右足の太ももに発疹発見。
一見、虫さされのように見えるが、これは違う。
虫さされなら、ぷっくり真ん中が盛り上がるようにふくれるけれど、
これは平らに白くふくれていて、その周りが赤くなっている。
この発疹、以前に何処かで見覚えがある。
何処だっけ。自分だっけ。本だっけ。
とりあえず、乳幼児の病気本をめくってみるが写真は見当たらず。


しかし、発疹とあれば放置するわけにいかない。
伝染病だったら大変だ。
水ぼうそうや、まして、はしかだったら。
最悪の事態が頭をよぎる。
他に出ていないか、身体をチェック。
10分ほどで、お腹にもうひとつ。
これ以上増えるようなら病院だ。
ゲンキのグズりはひどくなるばかり。


案の定、また10分後に背中にひとつ。
熱はない。
この時間なら、電車で数分ほどの「こども休日診療所」が開いている。
即支度をして、出る。
外の風に吹かれた途端、泣き止むゲンキ。
身体の具合が特に悪いわけではないようだ。
とにかく診察診察。


駅から歩いて10分弱。
連休の最終日の夕方とあって、待っている患者さんもおらず、すぐ診てもらえた。
今日の当番医は東京医療センターの男の先生。
手短にこれまでの経緯を説明する。
「発疹ってこれ?」
えっと、いや、こっちにあったんですけど。
すっかり小さくなって目立たない。
まるで針の穴程度。
「ほうほう、、、あとは?」
ここと、ここに出てました。
「なるほどね〜、じゃ、喉も診ようね」
ゲンキの大嫌いな喉診察。
激暴れ、激泣き。
「あ〜、こりゃあ紛れもなくヘルパンギーナだ」
紛れもないですか。やっぱり。


「発疹はね、たぶん、じんましん」
じ、じんましん。
ヘルパンギーナがウイルス性でしょ、だからそのウイルスからきたんだろうね」
そうですか〜、だからすぐひっこんだんですね。
「また出るかもしれないよ。薬出しておくから」
ありがとうございます。
隣の薬局で粉薬を出してもらって、帰宅。


なるべくなら薬は飲ませたくなかったけれど、
お風呂の前後に再び出てきた、じんましん。
足の付け根と下腹にひとつずつ。
先生が、体温が高くなると出やすいとおっしゃっていた通りだ。
お休みパイの前に、粉薬を水で溶いてスプーンで飲ませる。
薬局のお姉さんが
「眠気が出るお薬なので、いつもより深く寝るかもしれないけれど、心配要りませんよ」
と言っていたっけ。
ぐっすり寝てくれるなら、それに越したことはない。


が、夜中もいつもと変わらないペースで目覚め、パイでぐずり、特に変化はなかった。
それにしてもヘルパンギーナでじんましんとは。
まだまだ落ち着く気配なし。
格闘の日々は続く。