新しいこと

今日は、友人のミホちゃんと、今は亡きY母の65回目の誕生日。
毎年、何も出来なくてゴメンね。
お誕生日おめでとう!


最近、なんとなく、自分をとりまく流れが動き始めている気がする。
母Yは、もともと受動的な体質で、自分から進んで何かをやるタイプではなかった。
というと、ウソツキ呼ばわりされそうだけれど、実際、自分で事を起こしたことはあまりない。
然るべき時期に然ることが起きて、それをこなすだけで精いっぱいの人生。
育児は予測不可能なことの連続で、これまたすべきことをこなすだけで1日が終わっていく。
片付けられないことが溜まり続けていることが不満ではあるけれど、
それが人生を左右するようなほどではない。


人生50年。
Y母が亡くなった時に、そう思った。
彼女の歳を超えて、自分が健康に生きているかどうかわからない。
残された時間は10年余り。
そろそろ動かねばならない時期かもしれない。


専業主婦、結構憧れてたんだけどなあ。
向き不向きってあるんだな、やっぱり。
父Jから「最低の妻」というダメ出しをくらって、目が覚めた。
そうかあ、母親業と妻業は違うのかあ。
母親業を懸命に務めていれば、妻としての役割も果たせると思っていた。
あたしゃ不器用なので、どっちもこなすのは、どうにも無理です。


許されるのならば、片時もゲンキのそばを離れずに成長を見守っていたいと思う気持ちはあるけれど、
それは夢のようなもので、現実的ではないみたい。
せめて幼稚園に入るまで、なんて思っていたが、
たぶんそれまで待っていたって、今と何も変わらない。
ゲンキの1歳の誕生日を前に、こうして流れが動き始めたということは、
やはりそういう時期に来たということなのだろう。


そんなわけで、今日はミキちゃんの家に相談事をしに行ってきた。
ミキちゃん姉・ナオコさんと3人で話をしている間、
3人の赤ちゃんズも賑やかに遊ぶ。


ミキちゃんちのよ〜こちゃんと、ゲンキは同じ誕生日。
生まれた時間も1時間しか違わないせいか、性格もなんとな〜く似ている。
よ〜こちゃんは卒乳もしているし、歩くのも上手だし、
ゲンキより、はるかにしっかりしているけれど。
2人ともマイペースで、本好き。
ちょこちょこ動いているものの、アクションが緩やかなので、物静かに見える。
そういう時期なのかもしれないけれど、お母さんを離れて遠くには行かない。
ある一定の範囲の中で動き回るほうが得意らしい。


ナオコさんちのユウキくんは、よ〜こちゃん&ゲンキより2ヶ月お兄さん。
体も動きもしっかりしているけれど、ご飯の量は一番少ない。
好奇心旺盛で、あっちの部屋からこっちの部屋へと駆け回ったり、物を動かしたり、
椅子に登ったり、とにかくじっとしていない。
まさにワンパクくん。
ゲンキも、もう少し大きくなったら、こんな感じになるのかな。


帰り間際に、母Yがはばかりから出てくると、ゲンキが手におせんべい(赤ちゃん用)をもっていた。
お〜、ゲンキッキ、おやついただいたのかい。
よかったねえ。
「ところが食べないのよ〜。あげたら、はいって私に戻すの」とミキちゃん。
あ〜、それはね、食べさせてって言ってるんだよ。
「え、そうなの?」
うん、ほら。
母Yがそばにいくと「はい」とおせんべいを母Yに差し出すゲンキ。
ぱりっとひと口サイズに割ってあげると、もぐもぐもぐ。
「ほんとだ」
すいません、甘えっ子で。


ゲンキの横で、よ〜こちゃんは両手にひとつずつおせんべいを持ち、
パリパリと上手に食べている。
ゲンキッキ〜、よ〜こちゃんの真似してごらんよ。
大きい塊を差し出してみたが、ちょっとくわえて、イヤイヤ。
やっぱり割れってか。
地道にひと口ずつ、割っては与え、割っては与え。
気に入ったらしく、次のひと口を待つゲンキ。
母Yが割っている最中に、よ〜こちゃんが隣からゲンキにおせんべいを差し出した。
あ〜んと口を開けて近寄るゲンキ。
食べようとしたその刹那、そのおせんべいをよ〜こちゃんがもぐもぐもぐ。
ゲンキ、口を開けたまま、静止。
あはははは、思わず笑ってしまいました。
こんなやり取りもできるようになったんだねえ。


母親3人の話は、なかなか充実した内容に。
一緒に新しいことを始められそうな予感。
いつか形になって、みんなに発表できたらいいなあ。
とにかく、ここから、まず一歩。