授乳服

と言っても、出産したお母さんたちしかピンと来ないだろうな。
我が家では、パイパイ服と呼んでいる。
要するに、服を着たままおっぱいがあげられる服のこと。


普段、家にいる時は普通にTシャツとかパーカーとかを着ているので、
授乳する時は首からかけた長いゴムで服をたくし上げている。
お腹と背中はむき出し。冬の夜中なんか、かなり寒い。
11月末に風邪を引きかけて、慌ててオイルヒーターを購入した。
下半身を冷やしてはいけないので、腹巻きも併用。
家族以外には見せられない姿だ。
とても外出先では晒せない。


大手の百貨店なんかには、たいがいベビー用品フロアに授乳室があって、
お母さんたちが買い物の合間におっぱいをあげている。
みんな同じ立場だから、誰がどんな格好で授乳していようと気にならない(少なくとも私は)。
問題は、授乳室がない場所や、車での移動中などに、急きょ授乳することになった場合。
外出する時は、移動時間を計算して事前に授乳していくのだが、
あまり量を飲んでいなかったり、渋滞にはまったり、時々アクシデントがある。
やむを得ず外で授乳となった時に、腹巻き姿は厳しい。
私はよくても、ゲンキや父Jが恥ずかしかろう。
そんな訳で、外出時には授乳服を利用している。


出産するまで「授乳服なんて要らないや」と思っていたし、
出産後も、あえて買っていなかった。
結構高いし、卒乳したら不要になるし。あと1年も使わないもんね。
が、ゲンキが2ヶ月の頃に、授乳時間を読み間違えて渋滞にはまり、
駐車場に車を停めて車中で授乳した時に「これはいかん」と思った。
ゲンキにとってはおっぱいが生命線だから、
母親である私は人前で授乳することそのものは恥ずかしくない。
でも、たとえば私が車中で授乳をしている時に、運悪くそばを通りかかって、
見たくないのに見せられてしまった、という人がいたら。
それは公共道徳の問題なので、こちらが努力して改善せねばなるまいよ。


そんな経緯もあって、とりあえず12月に1枚購入してみた。
およよ、快適。
外からは寝ている赤ちゃんを抱っこしているように見えるから、
ファミレスでご飯食べながら授乳ができる。ほんと。
赤ちゃんも空腹を我慢せずに済むし、母親としては焦らずに済むし、これはよい。
というわけで、明後日からの旅に向けて、追加のパイパイ服を購入した次第です。
おいらが愛用しているのは、モーハウスというお店の授乳服。
1着8000円弱〜1万2千円強だから決して安くはないけれど、
普通にブランド服買うよりか安いし、
赤ちゃん連れでも気兼ねなく外出できる自由には代え難い。
しかも、今は卒乳の目安が2歳まで延びているというではないか。
だったら、十分に元が取れるよ。
2人目を出産するなら、なおのこと。
この便利さを実感すれば、母乳育児ももっと広がりそうな気がするんだけどな。
これから育児をする若いお母さんたちにこそ、オススメしたい。